第3回 リップルコイン

実はよく解っていなかったのですが、暗号通貨の流通上位3種であるビットコイン、イーサ(イーサリアム社)、リップルリップルラボ社)は三者三様に似て非なる存在と言えるようです。

ビットコインはさておき、イーサはスマートコントラクト(特許)と呼ばれる暗号通貨内では現状で唯一金融取引全般が行えるシステムになっているます。また、リップルには「XRP」と呼ばれる通貨を使ったブリッジ機能、Gatewayによってあらゆる通貨(仮想通貨を含む)を預けられるWebウォレット、そしてIOUを利用した取引という他にはない大きな3つの特徴を持っています。

以下、特徴の個々について簡単な説明を付します。

リップルXRP)はビットコインのような単一のオンライン通貨ではなく、ドルやユーロ、円などの法定通貨は勿論、ビットコインなどの他の暗号通貨との交換することができます(ブリッジ機能)。

XRPが採用している特殊なコンセンサスシステム※によってXRPを中間通貨として通貨や他の暗号通貨に関係なく数秒で送受信でき、しかもその間両替の必要もありません。

ビットコインではハッシュ値を求める計算を関与させることで承認に約10分ほどの時間を有しますが、XRPでは特定の承認者(Validator)によって5~10秒に1回行われる合意形成によって僅か数秒で承認作業(transaction)が終了します。

リップルのユーザー同士はゲートウェイから発行されたIOU(借用証明書のようなもの)を使って支払いを行います。IOUは法定通貨、仮想通貨問わず様々な通貨と交換が可能です。
このIOU取引の存在によって、リップルは単なる暗号通貨ではなく、「取引プロトコル」であるとされています。

 

余談ですが、中央銀行によって毎年の流通量を決めていく(コントロールされる)法定通貨と違って、ビットコイン(BTC)では上限量が2,100万枚と決まっており、リップルXRP)では1,000億通貨というXRPの上限枚数が最初からネットワークにプログラムされているそうです。

金融政策と無縁なのが暗号通貨のメリットでもあり、デメリットでもあるかもしれません。

 

さて、暗号通貨市場が短期間で混乱を抜け出しつつあることに比例して㈱リミックスポイントなど暗号通過関連株は堅調に推移しています。

 

ちょっと心配なのはもうひとつの注目株である㈱インスペックです。

先週末に株主総会を終え、今週からは新しい展開が期待されますが、

まずは8月1日に発表される7月営業報告次第のところがあります。

週初め(月曜日と火曜日)は総じて売り優勢ですが、月末を過ぎたことで営業報告(過去)と旺盛な受注見込み(未来)による買い優位が期待できそうです。

先週は5日連続で下げ、株価も1,400円(ザラ場安値1,389円)とちょうどいい水準(25日平均線と接触)にあります。

後は出来高次第ですが、毎年夏相場は出来高がしぼみがちなのが不安材料ですが、秋~年末までを睨んでおけば結構大きく値幅を稼げるのではないでしょうか。