第2回 暗号通貨について

現在世界中で発行されている暗号通貨は焼く700種類ほどあるそうです。ついこの前聴いた話では400種類でしたから短期間のうちに300種類ほど増えたことになります。当然、この中で生き残る通貨はほんの一握りになるはずですが、今回はその可能性が高い通貨を3種紹介しながら少し解説を加えたいと思います。

 

まずは代表的通貨であるビットコイン(BTC)ははずせませんね。

次に、マイクロソフトIBM、韓国のサムソン、トヨタ、米大手金融機関4社などが参画するイーサリアム。

そしてGoogleの資本参加により直近で大急騰劇を演じたリップルコイン。この3つの暗号通貨について簡単に話をしてみたいと思います。

 

ビットコインリップルコインの共通行は、簡単に言えば暗号通貨の遣り取りだけができるということです。

つまり、何月何日に誰某が幾ら通貨を入金した、引き出した、或いは、同じく誰某が誰某に幾ら送金したということの操作と記帳が行われるわけです。換言すれば、銀行ATMなどに於ける銀行カード機能です。その手数料が極めて安いバージョンだと思えばいいでしょう。

一方、イーサリアムの特徴は上記機能に加えてスマート・コントラクトと言われる機能を備えていることです。

誤解を恐れず換言すれば、クレジット機能の付いた銀行カードといったところです。(※クレジット機能という表現は正確に言えば正しい表現ではありませんが、便宜上、この項ではそのように表現しておきます。各自、斟酌ください。)通貨の遣り取りだけでなく、通貨とモノ、通貨とサービスといった金融取引全般に使える機能を有しています。

ただ、問題点は取引のつど記録するデータ量が他の暗号通過などと比べ桁違いに大きく処理スピードやサーバー容量の問題などが懸念されます。また、実際にそのような問題が過去に発生し、イーサリアムは2つの通貨に分裂しています。旧バージョンの通貨をイーサリアム・クラッシックと称しています。

さて、ビットコインとイーサリアムは暗号通貨の母体とも言える「ブロックチェーン」という技術を土台としていますが、リップルラボ社が発行するリップルコインは聞くところによるとブロックチェーンを使っていないそうです。

ということは、ホストサーバー方式で運営されているということになる?のでしょうか。だとすれば、まさに巨大並列サーバーを使いこなしているGoogleの参加は両者にとってWin-Winの関係になりそうです。

また、ここからは私の独断予測ですが、今後Googleリップルコインにもクレジット機能を付加させて行くのではないでしょうか?

ドル、ユーロ、円ならぬイーサリアム、リップルコイン、ビットコインの3種の暗号通貨が700種の暗号通貨の王者として基軸通貨争いを繰り広げて行くのではないでしょうか?

 

また、リップルコインがクレジット機能を付加して行くとすれば、イーサリアムとリップルコインがVISAとMasterのような関係になっていくのか、色々と見所は尽きません。ん?、ではビットコインJCBか?(笑)

まぁ、冗談は兎も角、イーサリアムのスマートコントラクトは特許知財のようなので、リップルコインが同機能を得るとしても、先行特許に抵触しない方法を探し出すことが求められます。

しかも、スマートコントラクトよりもデータ容量が軽い方法で!

 

さて、最後に、前回紹介した㈱インスペックの先週末の振り返りを行っておきたいと思います。

20日(木)終値1550円 前日比-16円

21日(金)終値1540円 前日比-10円

今週は1,600円台での展開も期待されますが、8月1日(火)に業績報告(4月決算)や業績見通しが発表されるそうですから、そこまでは様子見相場になるかも知れません。

とは言え、チャート上はいい形になりつつありますので、上昇タイミングとしては後は出来高待ちというところです。

前回も書いたように、当面の目標は昨年の高値2,150円奪回となります。果報は寝て待てで・・・